コルチナを選んだわけ：
　夏にシャモニーをハイキングして、バーレーブラッシェ氷河を滑りたくなった。パンフレットを探していたところ、フェロースキーツアー会社と、スノーアンドマウンテントラベル（SMT）のパンフレットを入手できた。その中から、最も興味がわいた「アオスタ」のコースを申し込んだが、当方が希望した日時は、すでに満員。しかたなく、次善のコルチナダンペッツオにしたのだ。
　コルチナダンペッツオについては、「ドロミテの真珠」、「猪谷千春オリンピック銀メダル」、「アルプスの秘境」、「高級リゾート地」、「急斜面でも整備が行き届いている」ぐらいの知識しかなかったし、グリンデルワルト、ツエルマットから離れたスキー場に行くのもいいかな？程度で選んだ。

　しかし、「百聞は一見にしかず」と云うことわざにもあるが、実際に滑って見て、グリンデルワルト、ツエルマットに比べものにならないスケールの大きさに圧倒された。ただ、余りにも整備が行き届いているので、コースにクセが無く、同じスピード、同じ技術でどこでも滑る事が出来るつまらなささはあった。とは言え、この絶景と広大なスキー場に匹敵する場所は、今のところ経験していない。
　一度、行ってみても損はしないスキー場である。

行程：
　成田（11:55）ーーウイーン(16:00)(19:45)ーーベニス(21:00)ーバス移動ーコルチナダンペッツオ(23:30頃)ホテルトリエステル着。遠いのが難である。

１日目：フェローリア、トファーナースキー場
２日目：第７回冬季オリンピック大会の回転種目で猪谷千春選手が銀メダルを獲得したコース（トファナー）と女子ワールドカップ回転コース（ポコール）、トンバ選手が練習した斜面等々を滑る。
３日目:：マルモラーダー（氷河）へ遠足。頂上から８Kmコースを2回滑る。完全にグロッキーで、夜は爆睡。
４日目：セラロンダ一周。６０Km～３０Km（リフト乗車距離込み）。リフトに乗っては滑る方式で、セラ山塊を一周する。その絶景と広さに圧倒される。マルモラーダよりも疲れなかった。
５日目：チベッタスキー場。セラロンダ一周のつぎの日のためか、こじんまりした感じがしたが、それなりに楽しめた。
６日目：自由行動。午前中スキーに出かけた人が大半であったが、A.Tの二人は買い物と街を散策。部屋で昼寝などしてのんびりした一日を過ごした。

感想：
●広い、景色がよい、滑りやすい、楽しめる、天気がよい
　グリンデルワルト　や　ツエルマットスキー場が小さく感じられる程、スケールが大きい。
●遠いのが最大の難である。
●トリエステルのホテルフロントは、無愛想であった。「おはよう」、「お帰り」等々基本的な挨拶が出来ない。日本人スキー客が毎週のように宿泊するのに、挨拶が出来ないのはプロ意識欠落だ。
　英語、日本語が通じないのは困った。
●ゲレンデで、コースを間違えたが、携帯電話を持っていたお陰でグループ連絡が出来た。
　グループに合流するためリフトに乗っていたとき、幼稚園ぐらいの子供3人を連れた50歳くらいの婦人が話しかけてきた。
　イタリア語なのだが、日本人か？と聞いているような気がしたので、I’ｍ　from　Japan.。　何処に泊まっているかと聞いてきたようなので、TRIESTE　HOTELと云った後、I　lost a　way。と云ってみたら、不思議と分かったようで道筋を教えてくれた。下りのスロープを指さして、Ｌｅｆｔ,，Ｄｏｗｎ,Ｄｏｗｎ。。。　Ｌｅｆt,、Ｌｅｆｔ,Ｄｏｗｎ,Ｄｏｗｎ,Ｌｅｆt,Ｌｅｆｔ,Ｄｏｗｎ。。。　　Ropeway　Cottage。と単語の羅列であったが、充分に意味が通じた。thank　you　so much.とお礼を云って、子供達の方を見たら、興味津々とした目で見ていた。異文化に触れた事に関心を持ったのだろう。
　
　婦人の教え通りに滑ってグループに合流できた。婦人の親切に感謝しきりであった。イタリア語がわからなくても、何とかなるもんだ。
●英語のヒヤリングは出来るが、しゃべることは苦手なのかもしれない。デパート、店、ホテルも同じであった。
●コルチナダンペッツオは、丁度、スキーフェステイバルの時期時期であり、子供のスキー教育が盛んに実施されていて、ゲレンデは子供が多数いた。広大なゲレンデは、人であふれており、以前の日本のゲレンデのようであった。リフト乗りにも並ぶ、斜面ではぶつからないように気をつける等々。広大なゲレンデには似合わない感じであった。
●ジムに通っていたお陰で、足が疲れることはなかったが、体力（持続力）は他の人に劣っていた感じがした。これからの課題である。
●フェローｽｷｰツアーのスタッフは、澤田さんと高田さんの二人であったが、二人とも一生懸命に我々を案内してくれた。疲れによる電池切れ状態でボルテージが下がる中、二人の朗らかな笑顔と適切なアドバイスには助けられた。改めて感謝したい。特に、二日目にミッシングした時にはお世話になった。マキおすすめのゼルデンに行ってみたいので、案内をよろしくお願いします。