| アオスタを選んだ理由と不満： アオスタの売りは、バーレーブランシュ氷河を滑ることである。フェロースキーのパンフレットを見てもバーレーブランシュ氷河についての記述が他のスキー場に比べて格段に多くの紙面をあてている事からも裏付けられる。 我がシニアスキークラブもバーレーブランシュ氷河を滑ることを目的に、14名が参加したと云っても過言ではなかった。 ところが、この目的を達成できたのは、僅か、7名だけであった。 当然、ブーイングの嵐が吹き荒れ、参加できる者と、出来ない者との間にさめた空気が流れ始めた。シニアスキークラブの勝田会長は、自らの参加を中止して、バーレーブランシュ氷河を滑ることが出ない人たちのために、エルブロンネル展望台からシャモニーの街へと案内することとなった。 本来ならば、念願のバーレーブランシュ氷河を滑ることが出来たにもかかわらず、喜びを表に出す人は誰一人としておらず、その晩の夕食は通夜のように静まりかえっていた。 何故、このような不快なスキー行になったのかを明らかにした上で、スキー記録を掲載する必要がある。 ●スキー場を選択する上で、最も重要な役割を果たすのは、パンフレットの記述内容だ。 2011年度版のフェロースキーのパンフレットのアオスタ紹介は、横23．5cm、縦31cmの大きさで2頁にわたって記述されている。つまり、１４５７ｃｍ２の面積である。 この頁に占める各項目の記述面積を分析すると、以下のようになる。  さらに、この中で スキー場の記述のみに焦点を当てると、バーレーブランシュ氷河の記述が格段に多いことがわかる。言葉を換えて云えば、フェロースキーがアオスタで売りにしているのは、「バーレーブランシュ氷河を滑ること」であることがわかる。 ところが、この売りとなるスキー行が得られなかったところに不満が発生したのである。  つぎに、問題となる点がある。 アオスタでは、「スキーガイドが5日間ついて、スキーエリアを丁寧にご案内いたします」。との記述だ。 5日間とは、「バーレーブランシュ氷河を滑ること」を念頭に置いている。 つまり、バーレーブランシュ氷河に行ける人は、問題がないが、「バーレーブランシュ氷河を滑ることが出来ない人」には、1日分の約束が反故にされることとなる。 オプションで「モンテローザスキー場」に行ったととしても、あくまでオプションなので、「スキーガイドが5日間ついて、スキーエリアを丁寧にご案内いたします」。の記述にあてはまらない。 さらに加えて、「バーレーブランシュ氷河に参加スキーレベルについての（注意事項）では、「通常はコンデイションにもよりますが、スキー板をしっかり踏みしめてスピードコントロールのできる中級者以上を対象に参加可能です」との記述だ。 山岳ガイドによるスキーテストによる合否の判定をするなどと云う記述はないにもかかわらず、テストが実施され、、「バーレーブランシュ氷河に行ける人」と「行けない人」が振り分けられた所にも問題がある。 バーレーブランシュ氷河を滑ることが出来なければ、アオスタへ行くだけの魅力があるスキー場とは思えない。 分譲住宅地の広告で問題となった、「駅まで歩いて5分」のたぐいの広告のように思えるフェロスキーのパンフレットだ。 感想： |
